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イトウ、シーラカンス、そしてタイ数尾・・・
大漁、大漁♪

さて、そんなわけで「La sorciele 魔女」。
昨日発売のヤングジャンプで後編も読んできましたので、つれつれと感想でも書きなぐって行こうかと。
ネタばれ上等で語ってゆきますので、以降一応隠しときますね。

+ + + + + + + + + +
さて、まず昨日も書いた煽り文句「人は、神に生かされ 神に殺される」
これがまず素晴らしいですね。
YJ編集部の人、素晴らしい煽りをどうもありがとう!

そして、まず前編の冒頭。
いきなり魔女扱いで裁判を受けているおにーさん。
異端審問官の文句に苦笑を浮かべて一言。
馬鹿馬鹿しい 神など居るものか

あぁ、素晴らしい!
水無月調と言うか、水無月節と言うか・・・まさに、水無月先生のお言葉炸裂と言ったところで。
「exorcist」における名言、
・・・神など役に立たない・・・」を髣髴とさせる台詞で。
まぁ今改めて考えると、神様って言うのは役に立つとか、立たないとか、そういう問題で語るべき対象でも無いようにも思うのですけどね。

ともかく、名台詞がでた所で回想シーン。
おにーさんの幼少時代。
ぶかぶかの聖衣着て(かわいいなぁ)、いきなり異端審問ですね。
子供のために薬を調合したお母さんを、言いがかり付けて散々拷問しまくった挙句、火あぶりにしちゃいます。
お母さんを目の前で焼き殺された女の子、壊れちゃいます。
あぁ、良いなぁ・・・

で、そのその7年後。
その裁判にいたく心を痛めたおにーさんは、異端審問官の身でありながら魔女裁判をやめてしまいます。
で、おにーさんとヒロインの、あらあらうふふな青春劇など繰り広げられたり。
こいつら歳いくつだ?
しかし、7年前にお母さん虐殺されてから心の成長が止まってしまった女の子「チコ」かわいいねぇ。
051216-171741.jpg

心はいつも幼女。
まぁ、現実の幼女なんて大っ嫌いですけどね。

で、そんな平和なひと時に風雲急。
なんか魔女の道具が見つかったとかで、7年ぶりに魔女裁判が開かれます。
おにーさんの部下のなんか厳つい人が鈍器振り回して、
「お前が魔女か? それともお前か!?」
と、暴力三昧。
見るに見かねたおにーさんは、
「魔女など居ない。解散だ。」
とか言って、一方的に裁判を終わらせてしまいます。
不服そうな厳つい人。

で、その後。
おにーさんが厳つい人に
「魔女なんかいないよ。あれはバチカンの苦し紛れの虐殺劇だし。」
見たいなこといったら、厳つい人、何やらバチカンからの書状を突き出して
「私は悲しゅうございますぞ」
ここで前編終了。

続いて後編。
バチカンからの書状は噛み砕いて言うと
「なんでおたくの村、魔女出さないん?村ぐるみで魔女に操られてんのと違う?いい加減魔女出さんと、村人全員火あぶりの上に村焼き払うぞ( ゚д゚)ゴルァ!」
といった内容。
なんか厳つい人が告発したっぽい。

で、厳つい人荒れる荒れる。
「神聖な魔女裁判を『虐殺』とは何事か!私は悲しゅうございますぞ」
で、おにーさんを殴る殴る。
なんかもう、目がイッちゃってますね。まさに狂信者。
だが、それが良い!

この厳つい人、ミゲルさん、決して「悪人」とは言えません。
むしろ正義です。
「正義」とは何か。
それは恐らく、自分が最も大切に思うもののために他のもの全てを犠牲にしても構わないという強い決意。
ゆえに、信仰のために狂信者となり、魔女を殺し、バチカンの方針を否定した上司のおにーさんに激しい暴力を振るう。
その強い信念。まさに「正義」なのです。
狂信者と化すほどになにかに夢中になれる。素晴らしいじゃないですか。
まぁ、他人の迷惑はおいといてね。

で、散々おにーさんを殴りまくった末にミゲルが「魔女」として突き出した者。
なんと、他でもない「チコ」。
かつて母を魔女の名の下に火あぶりにされた子です。
なんでも、元気の無い猫のために薬を調合しようとした所を取り押さえられたとのこと・・・

状況はかくも7年前の再現。
母を裁き、今また子までも裁かねばならないのか。
悩むおにーさん。
しかし、ここでチコを裁かなければ、村人全てが殺されてしまう。
苦渋の末、決断を下そうかという所で・・・

「ちょっと待ったぁ」
てなノリで、ヒロインのおねーさん、「リンド」登場。
「あなた様はチコだけは・・・絶対に裁いてはなりません・・・」
なんと、魔女はチコではなく、自分であると自白。
そして、厳つい人ミゲル、「魔女リンド」の処刑を宣言。

夜の丘で、絶望に暮れるおにーさん。
自分で魔女を名乗った以上、もはやリンドを救う手立ては無い・・・

そんなおにーさんに追い討ちをかけるように豹変し、本性を表すチコ。
なんと、今までの全てはこのときのための芝居だった。
確かにあの時、自らの母親を目の前で焼き殺されたときに彼女の心は壊れてしまったのだけれど・・・そのときから7年間、おにーさんにとっての「大事な人」を魔女の名の下に奪う機会を窺っていたというのです・・・
051216-171944.jpg

「『神様の思し召し』・・・でしょ・・・神父様?」

あぁ、なんと美しい狂気!なんて素晴らしい・・・表情か!
この作品の最必見シーンですよ!
あぁ、こんな顔で罵倒されてぇ!

・・・ともあれ、そんなチコの様子に、更に絶望に追いたてられるおにーさん。
「神など・・・いるものか・・・」

もう、この見開きページだけで一ヶ月は生きられるね!

そして、場面は物語冒頭の魔女裁判シーンへ。
おにーさんは語ります。
「・・・そうさ・・・神などいるものか・・・私はあの時悟った」
「ならば魔女はどこにいる?人々を救済する神などいないのに・・・その名の下で裁かれる魔女はどこに?」

「魔女は私達だキリスト教徒・・・!!自分たちの私服を肥やすために魔女の名を語り・・・幼い子供の魂をも破壊した!!」
「お前達も私も―――永遠に許されることはない・・・!!」


いやぁ、素晴らしいですね。

で、お話はこのあと魔女狩りに反対するレジスタンスみたいなのが現れて、いろいろと救われた感じになって終わるのですが・・・
面白くないので、そのあたりはスルーします。

そんなんじゃ救われすぎなんだよ!

もっとこう・・・ねぇ、せっかく素晴らしい狂気と、死の残酷な美しさを表現できたのだから、終わりはもっと絶望的かつ悲劇的であるべきだと思うのですよ。

「血を吸って紅に染まり、果敢なく散る桜の美しさ」
私の求める美とは即ちこのようなものであるのです!
もし原作なしで水無月先生が描いたなら、その辺の思いに応えてくれたはずだと私は思うのですが・・・
まぁ、今更作品にケチつけたところで仕方ないですしね。

こんな感じで。
我ながら、そろそろ性格破綻寸前な気がしてきたタカchiがお送りいたしました♪
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