ようやくテストやレポートも終わって、昨日から春休みに突入しているタカchiです。
ごきげんよう。
さて、休みになって暇が出来たところで、何をやろうかと考えたわけですが。
とりあえず、色々と積んでいるゲームを崩していこうかな、と思い、昨日は「パンドラの夢」をやっていました。
友人から「恐い」と散々言われていたゲームなのですが・・・
個人的には、結構面白かったです。
いつまでも繰り返す無限のループ
終わらない一週間
閉ざされた学校
決して訪れない9月1日
そして、徐々に壊れてゆく世界・・・
とまぁ、こんなこと書いてるだけで、血湧き肉踊ってくる感触なのですが。
いいねぇ・・・世界崩壊(゚∀゚)
その壊れゆく世界のなかで、主人公は4人のヒロイン達と純愛を繰り広げてゆくわけですが・・・
(ここから先、ネタばれ領域)
ごきげんよう。
さて、休みになって暇が出来たところで、何をやろうかと考えたわけですが。
とりあえず、色々と積んでいるゲームを崩していこうかな、と思い、昨日は「パンドラの夢」をやっていました。
友人から「恐い」と散々言われていたゲームなのですが・・・
個人的には、結構面白かったです。
いつまでも繰り返す無限のループ
終わらない一週間
閉ざされた学校
決して訪れない9月1日
そして、徐々に壊れてゆく世界・・・
とまぁ、こんなこと書いてるだけで、血湧き肉踊ってくる感触なのですが。
いいねぇ・・・世界崩壊(゚∀゚)
その壊れゆく世界のなかで、主人公は4人のヒロイン達と純愛を繰り広げてゆくわけですが・・・
(ここから先、ネタばれ領域)
+ + + + + + + + + +
「4人の女性と純愛」ってのも、訳わかんない話なんですが。
とにかく、とっかえひっかえ熱い恋愛
をしてゆくわけです。
そして、ひとり攻略(と言っても、一本道ですけど)する毎に、そのヒロインはループから解放され、閉鎖された世界から消えてゆくのです。
そんな調子で3人のヒロインをクリアしたところで、もはや閉鎖された「学校」のほとんどは瓦礫と化し、世界に残ったのは主人公と、ループを作り出す原因となる力を持った女性型アンドロイド「スウ」のふたりだけ。
もはや物語も終盤となっていますが・・・ここからが真骨頂です。
いつまでも終わらない時間に悩み苦しむ主人公
自分がその原因と知りながら、主人公に嫌われたくないがためになかなか言い出せないスウ
やっと勇気を振り絞って真実を告げるスウですが、もはや事態は、彼女にもどうしようもない事となっているのです。
というのも・・・確かに、閉鎖された世界を造り出していたのはスウの力。
しかし、そんな世界を作り上げ、ループさせていた「意思」は彼女にはなく・・・それは既にその世界を旅立った3人のヒロインの、「ずっと変わらない日々が続けば良い」という、それぞれの想いだったのです。
「意思」を失った世界。
存在する理由も目的も既に失くし、システムは崩壊し、器だけが生き続けて、ただ徒に時だけが過ぎ去る・・・否、もはや「時」の概念すら消えて、もはや「夢」でも「現実」でもなく、ただただ続く「梦(ゆめ)」の世界。
目的を失ったがために「ループ」のルールすら壊れ、延々と繰り返す「8月31日」
造り主であるスウの体も壊れ、主人公の精神すらどんどん崩壊して行っても、なお在り続ける壊れた世界。
それはスウのバッテリーが切れ、「スウ」という精神が完全に消滅するまで続き、続くこと、なんと4,000日。
ああ・・・
もうね、その「4,000日」の過程がたまらない。
まずスウの指先が壊れ、足が壊れ、目が壊れ、体内機構も壊れて・・・
「看護ロボット」であるスウは、そんな自分が情けなくて、何度となく主人公に「殺して欲しい」と頼むのですが、愛するひとを殺すことへの恐れか、或いは自分一人が取り残されることに対しての恐れなのか、主人公は決して首を縦には振らず・・・
(実は、恐らく、そこでスウを「殺し」てしまえば主人公はその世界から抜け出すことが出来たのですが)
言語能力が壊れ、耳も壊れて、徐々に動かない「人形」へと成り果ててゆき・・・
主人公も、無意味に繰り返し続ける時の中でだんだん記憶を失い、文字を忘れ、言葉を忘れ、愛するひとの名前も、愛した理由も、自分が「そこ」に存在する理由すら忘れ・・・
精神が退行し、呆け果ててもなお・・・「スウ」の体を拭き、髪を梳り、その姿を美しく保ちながら、雨の降りしきる瓦礫のなかで、壊れたロボット(スウ)に話しかけ続けるのです。
多分、そんな過程を指して「恐い」なんて言われたのだと思うのですが。
それを「恐い」って言う気持ちは理解できるけれど
改めて思ったのは、やはり私は、そういう破滅と狂気の渦のなかに「美」を見出すタイプだということで。
多分、「まとも」な人が見たら、ああいうのは「恐い」と思うんだろうなぁ・・・なんて思う、人間失格19歳(二十歳まであと一日)
とまぁ、そんな調子で激しく感動(ある意味)してしまったわけですが。
ただこのゲーム、大きな難点が。
最初に「4人のキャラと純愛」と書きましたけど、一番の問題はそこなんですよ。
この文章では「スウ」シナリオしか触れてませんけど、他のヒロインのシナリオもなかなかに秀逸で、ひとつひとつを見ればかなりいい話なのに・・・
シナリオの終わったキャラは世界から解放されてしまうために、次のループでは存在自体なかったことにされて、主人公は前のヒロインの記憶をなくし、新たなヒロインと恋愛を繰り広げるわけです。
もうね、大人気なくも、ゲームの中の人物(しかも主人公)に素で殺意を覚えてしまいました。
しかも、本人には全く悪気はなく、そんな節操ない事をやってるのがたちが悪い・・・
最後のシナリオ(スウ編)なんか、それだけ見れば、私の中で「沙耶の唄」を抜いて「狂気ゲー」ナンバー1に入っていたであろう逸品なのに・・・
上記の理由の所為で、頑なにスウを愛し続ける様子を、どこか覚めた目で見てしまうのです。
(DC(ドリームキャスト)版だと、シナリオが選べるようになってるらしいのですが・・・それもなんだかなぁ・・・)
あとは・・・精神ぶっ壊れてるのに、日にちだけは律儀に数え続けてる主人公に妙な違和感とか・・・
・・・難点で終わるのも嫌なので、最後に細かい良点を挙げておきます。
まず、前半のギャグ。
終盤の狂気のみにクローズアップしてしまいましたけど、このゲーム、前半は怒涛のギャグです。
コミカルというか、和むというか・・・
「ループ」というテーマを逆手にとってか、同じギャグを何度も繰り返して笑いを取るというテクニックも多用しています。(しかも、飽きさせずに)
ポップなキャラ絵とBGMがポイント!
加えて、所々にBGMとして使用される、クラシックの名曲。
ベートーベンの悲愴、月光。G線上のアリア、パッヘルベルのカノン、等・・・
「カノン」大好きな私としましては、流れた瞬間に歓喜してしまいました。
そして、最後、スウ編のEDで流れる、シューベルトの「Ave Maria」。
他のシナリオだと、各キャラのイメージソングが流れるところを敢えて「Ave Maria」
良いセンスしてるなぁ、と思いましたね。
そんな感じで。
トータルな評価としましては、かなりの良作でした。
・・・しかし、「ネタばれ」と言っておきながら、勧めるような文章書いてるのもなんだかなぁ・・・(;´Д`)
ていうか、深夜に書き始めたのに、もうとっくに日が昇ってるよ・・・
とにかく、とっかえひっかえ熱い恋愛
をしてゆくわけです。
そして、ひとり攻略(と言っても、一本道ですけど)する毎に、そのヒロインはループから解放され、閉鎖された世界から消えてゆくのです。
そんな調子で3人のヒロインをクリアしたところで、もはや閉鎖された「学校」のほとんどは瓦礫と化し、世界に残ったのは主人公と、ループを作り出す原因となる力を持った女性型アンドロイド「スウ」のふたりだけ。
もはや物語も終盤となっていますが・・・ここからが真骨頂です。
いつまでも終わらない時間に悩み苦しむ主人公
自分がその原因と知りながら、主人公に嫌われたくないがためになかなか言い出せないスウ
やっと勇気を振り絞って真実を告げるスウですが、もはや事態は、彼女にもどうしようもない事となっているのです。
というのも・・・確かに、閉鎖された世界を造り出していたのはスウの力。
しかし、そんな世界を作り上げ、ループさせていた「意思」は彼女にはなく・・・それは既にその世界を旅立った3人のヒロインの、「ずっと変わらない日々が続けば良い」という、それぞれの想いだったのです。
「意思」を失った世界。
存在する理由も目的も既に失くし、システムは崩壊し、器だけが生き続けて、ただ徒に時だけが過ぎ去る・・・否、もはや「時」の概念すら消えて、もはや「夢」でも「現実」でもなく、ただただ続く「梦(ゆめ)」の世界。
目的を失ったがために「ループ」のルールすら壊れ、延々と繰り返す「8月31日」
造り主であるスウの体も壊れ、主人公の精神すらどんどん崩壊して行っても、なお在り続ける壊れた世界。
それはスウのバッテリーが切れ、「スウ」という精神が完全に消滅するまで続き、続くこと、なんと4,000日。
ああ・・・
もうね、その「4,000日」の過程がたまらない。
まずスウの指先が壊れ、足が壊れ、目が壊れ、体内機構も壊れて・・・
「看護ロボット」であるスウは、そんな自分が情けなくて、何度となく主人公に「殺して欲しい」と頼むのですが、愛するひとを殺すことへの恐れか、或いは自分一人が取り残されることに対しての恐れなのか、主人公は決して首を縦には振らず・・・
(実は、恐らく、そこでスウを「殺し」てしまえば主人公はその世界から抜け出すことが出来たのですが)
言語能力が壊れ、耳も壊れて、徐々に動かない「人形」へと成り果ててゆき・・・
主人公も、無意味に繰り返し続ける時の中でだんだん記憶を失い、文字を忘れ、言葉を忘れ、愛するひとの名前も、愛した理由も、自分が「そこ」に存在する理由すら忘れ・・・
精神が退行し、呆け果ててもなお・・・「スウ」の体を拭き、髪を梳り、その姿を美しく保ちながら、雨の降りしきる瓦礫のなかで、壊れたロボット(スウ)に話しかけ続けるのです。
多分、そんな過程を指して「恐い」なんて言われたのだと思うのですが。
それを「恐い」って言う気持ちは理解できるけれど
改めて思ったのは、やはり私は、そういう破滅と狂気の渦のなかに「美」を見出すタイプだということで。
多分、「まとも」な人が見たら、ああいうのは「恐い」と思うんだろうなぁ・・・なんて思う、人間失格19歳(二十歳まであと一日)
とまぁ、そんな調子で激しく感動(ある意味)してしまったわけですが。
ただこのゲーム、大きな難点が。
最初に「4人のキャラと純愛」と書きましたけど、一番の問題はそこなんですよ。
この文章では「スウ」シナリオしか触れてませんけど、他のヒロインのシナリオもなかなかに秀逸で、ひとつひとつを見ればかなりいい話なのに・・・
シナリオの終わったキャラは世界から解放されてしまうために、次のループでは存在自体なかったことにされて、主人公は前のヒロインの記憶をなくし、新たなヒロインと恋愛を繰り広げるわけです。
もうね、大人気なくも、ゲームの中の人物(しかも主人公)に素で殺意を覚えてしまいました。
しかも、本人には全く悪気はなく、そんな節操ない事をやってるのがたちが悪い・・・
最後のシナリオ(スウ編)なんか、それだけ見れば、私の中で「沙耶の唄」を抜いて「狂気ゲー」ナンバー1に入っていたであろう逸品なのに・・・
上記の理由の所為で、頑なにスウを愛し続ける様子を、どこか覚めた目で見てしまうのです。
(DC(ドリームキャスト)版だと、シナリオが選べるようになってるらしいのですが・・・それもなんだかなぁ・・・)
あとは・・・精神ぶっ壊れてるのに、日にちだけは律儀に数え続けてる主人公に妙な違和感とか・・・
・・・難点で終わるのも嫌なので、最後に細かい良点を挙げておきます。
まず、前半のギャグ。
終盤の狂気のみにクローズアップしてしまいましたけど、このゲーム、前半は怒涛のギャグです。
コミカルというか、和むというか・・・
「ループ」というテーマを逆手にとってか、同じギャグを何度も繰り返して笑いを取るというテクニックも多用しています。(しかも、飽きさせずに)
ポップなキャラ絵とBGMがポイント!
加えて、所々にBGMとして使用される、クラシックの名曲。
ベートーベンの悲愴、月光。G線上のアリア、パッヘルベルのカノン、等・・・
「カノン」大好きな私としましては、流れた瞬間に歓喜してしまいました。
そして、最後、スウ編のEDで流れる、シューベルトの「Ave Maria」。
他のシナリオだと、各キャラのイメージソングが流れるところを敢えて「Ave Maria」
良いセンスしてるなぁ、と思いましたね。
そんな感じで。
トータルな評価としましては、かなりの良作でした。
・・・しかし、「ネタばれ」と言っておきながら、勧めるような文章書いてるのもなんだかなぁ・・・(;´Д`)
ていうか、深夜に書き始めたのに、もうとっくに日が昇ってるよ・・・
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