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14.死せる英雄達の戦い
「死を招く紫水晶の瞳。あの者と戦ってはなりません」
「何故です、母上」 
「貴方は平凡な生より、英雄としての死を望むというのですか」
「母上、死すべき者達が、私を待っているのです」
「行かないでおくれ!あの者は…」
「ハッ」
「レオン……嗚呼……Λεωντιυς(レオンティウス)!」 

「アメティストス将軍に続けー!」

【歴史は駈け廻る】
The chronicles of Μυθος.It's as rapid as the blink of an eye.

「小雨がちらちらと煩わしいですね……」
「安全圏からしか撃てぬ腰抜けどもめ!」
「弓兵は、相手にせずとも良い。オリオン亡き今、奴らはただの楯に過ぎん」
「閣下、敵の指揮官はどうやら……」
「猪突猛進しか知らぬ馬鹿のようですね」  Cv:中村悠一
「ですな」
「シリウス、お前の部隊は左、
 オルフ、お前の部隊は右から廻れ、挟撃するぞ!」
「はっ!」
「了解」

ア「不死なる者が薙ぎ払う 紅い緋い死の渚
今は物言わぬ屍 彼等にも物語があった
されど ささやかな希望さえ 運命は赦さなかった
変わり果てた彼等に 接吻する者は
愛する恋人はなく 飢えた禿鷹のみ……」

「久しいな、イリオンよ……我等、忘れはしまいぞ!
 お前を守る盾が、誰の血によって築かれた物かをなぁ!」
「将軍閣下ー!」
「突撃ぃぃぃぃっ!!」

「陛下! Ιλιον(イリオン)が落ちました……!」
「何!?」
「件のΑμεθυστος(アメティストス)率いる、奴隷部隊の仕業のようです……!」
「馬鹿な、Ανεμος(アネモス)の加護篤き、あの城壁を……」
「Ανεμος(アネモス)の軍属、英雄イーリオスをも打ち倒す程の武勇!
 奴もまた陛下と同じく、神の眷属なのやも知れませんぞ!」

レ「レグルスは東夷(バルバロイ)に備えろ ゾスマは北狄(アマゾン)に備えろ カストラは聖都(イリオン)へ共を
我等【雷神に連なる者】(アルカディオス) 皆生きてまた逢おうぞ!」

レ『運命は 残酷だ されど彼女を恐れるな
女神(ミラ)が戦わぬ者に 微笑むことなど決してないのだから』

ア『人間(ひと)は 何時までも無力な奴隷ではない
戦うのだ 気紛れだ運命(かみ)と 未来を取り戻す為』

【遂に出逢し二匹の獣】 At last the path of two beasts had crossed.

ア「奴がアルカディアの……憎き地の国王……ミーシャの仇!!」  Cv:Revo
レ「勇者デミトリウスが仔、Λεωντιυς(レオンティウス)。私が相手になろう!」
ア「望むところだぁ!!」

奪い合う 時代(とき)の覇権 永遠(とわ)なる調べよ
駈け廻る趨勢(すうせい) 生命(せい)は流星(りゅうせい) 刹那の煌(きらめき)
レ「くっ……Αμεθυστος(アメティストス)、やはり只者ではない……!」 
死せる者達が 駈け抜けた 神話の時代よ
ア「この男、強い……!」 レ「なぜこれ程の男が……」 
屠り会う英雄 死して冥友(めいゆう) 去り逝く運命(さだめ)

レ「Αμεθυστος(アメティストス)……へレーネスのお前が何故、Βαρβαροι(バルバロイ)の侵略に加担するのだ」
ア「祖国が私に何をしてくれた……愛する者を奪っただけではないか! 笑わせるなぁ!!」 
「はぁっ!!!」

カ「おやめなさい!」
レ「は、母上っ!?…ぬわぁ!」
カ「あぁっ!」

カ「レオン……エレフ……おやめなさい………っはぁ」

レ「母上……Moiraよ……うっ……」
「私を置いて逝くな! 許さんぞ……Λεωντιυς(レオンティウス)!」
「うぅっ!! ぐふっ……」
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