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あきらめには二つの種類がある

即ち、「許容するあきらめ」と「拒絶するあきらめ」である
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13.奴隷達の英雄
——自由か死か…
(Freedom or Death...)
歴史に刻むのは彼達が生きた戦いの証
(Carved into history is the proof of the battle to which they lived.)

あの日の少年には 空を征く鳥が何よりも自由に見えた
嵐女神(シエラ)の気紛れで 為す術もなく地に堕ちるというのも知らずに

彼は何処へ征くのだろうか?

ヤァ 息仔ョ(ネクロス) 失ゥコトノ 堪ェ難キ痛ミニモ モゥ慣レタカィ?

何もないのだ 希望など遺されていないのだ もうオ前(私)には・・・・・・
(ティポタ ゼン パラメニ イジ セ エセ(メ)ナ エセ(メ)ナ )
(イェルピザ ゼン パラメニ イジ オオ セ エセ(メ)ナ エセ(メ)ナ )
生命とは 喪われるもの・・・・・・

あの日の少年——
(A boy from that day,)
運命に翻弄され続けし者——
(Those who are tossed by destiny,)
黒き剣を取った彼の復讐劇が始まる
(His road to revenge begins by selecting the black sword.)

「とうっ」
「せいやっ」
「モタモタするなっ!」
「とうっ」
「せいやっ」
「モタモタするなっ!」

月日流れても
何処へ 何処へ 何処へ向かって行くのかしら?
(カプ カプ ピイェヌン カプ)
繰り返す愚行
何故に 何故に 何故に行かなければならないのかしら?
(ギァティ ギァティ プレピ ナ パテ)
血汐流しても
何処へ 何処へ 何処へ向かって行くのかしら?
(カプ カプ ピイェヌン カプ)
止められぬ不幸
何故に 何故に 何故に行かなければならないのかしら?
(ギァティ ギァティ プレピ ナ パテ)

平等なんて幻想 死以外の約束など 交わせはしない

「この場で、叩き殺してやろうか!」
「てやあぁ!」
「いつまで繰り返すのだ、Moiraよ!」

人間(ひと)は皆 運命の哀しい奴隷だというのに
その奴隷が 奴隷を買うなど 笑えぬ喜劇だ

諦めるな 抗うのさ 無力な奴隷は嫌だろう?
剣(つるぎ)を取る勇者があるなら 私と共に来るがいい

「お待ちください!」

——自由か死か…(Freedom or Death...)
縦糸は紡がれ——(The Χρονος[Chronos] is weaved...)
時代は廻る 紫眼の狼と呼ばれし男
(Time goes around, a man called Amethystos.)
各地の奴隷達を率いて 異民族が統べる鉄器の国へと奔った
(Leading slaves each place, He headed to the country of ironwear which is mastered by Barbaroi.)

神が持つ永遠に比ぶれば 人間は刹那
(If you compare the eternity which belongs to God, the human is momentary.)
冥闇は世界を侵し 英雄達は流る星へと消えて逝く
(Darkness soaks the world, heroes vanish like shooting stars.)

傀儡と化した王 かつての勇者を射た星屑の矢
(The King became a puppet, and arrow of stardust would shoot the mighty Warriors of the past,)
其の射手を刺したのは蠍の毒針 其の蠍を屠ったのは雷の獅子
(The Scorpion stung the Shooter, the Lion of thunder beat the Scorpion.)
死せる英雄達の戦いは未だ終わりを告げず——
(The battle of dying heros yet to reach the end...)

東方より来る足音 運命に導かれ やがて二匹の獣は出逢うだろう……
(A footstep from the east led by destiny, the paths of the two beasts will inevitably cross...)
10.死せる者達の物語
旅人よ お前の背には 黒き闇 死が纏う
残された 季節も知らず 風よ 何処へと吹くのか?

一方その頃――
(Meanwhile)
東方防衛同盟に参加したアルカディア軍は
(The troops of Arcadia in the east)
女王アレクサンドラ率いる女傑部隊と戦端を開いていた
(declared war on Amazon, led by Queen Alexandra.)

運命よ お前の手には 白き糸 音に揺られ
紡がれた 所以も知らず 我は 何故に征くのか?

一方その頃――
(Meanwhile)

「私の負けだ…さあ、殺すがいい!」
「このレオンティウス、女を貫く槍は持ってはおらぬ」
「気に入ったぞ、レオンティウス。いずれお前は私のものになるのだ。忘れるな!」

尚も戦火は世界を駈け廻り
(The fire of battle rages around the world)
翻弄される者達 それぞれの季節が過ぎてゆく
(Many victims suffered in their individual time which is orb.)

嗚於...懐かしき故郷(アルカディア) よ
遥けき面影 あの稜線は 今も燃えている
秋が廻れば 兄妹(イーズ)  また双り 憶い出すのでしょう
「ずっと一緒にいようね!」 「うん!」
「ミーシャ!」 「エレフ!」

夕陽に潜む闇が 今も 紅く胸を抉る
嗚呼...茜空(そら)よ 人間(ひと)は何に従うべきで 何を探すべきなのか?

背中で聴いていた鼓動(リスモス) 今でも憶えてる旋律(メロス)
よく似た星を抱いてる 君を何時もを傍に感じてる

「さよなら」言ってないだろ(もの) また僕らは(二人は)出逢えるから
何処かで双星(ほし)を見てる 君を存在(いま)も傍に感じてる

泣き虫だった兄(アゼルフォス)
少年が剣を取るならば
(If the boy selects the sword,)(Ελευ...)

お転婆だった妹 (アゼルフィー)
少女は楯を取るのだろうか?
(will the girl choose the shield?) (μισια...)

廻る廻る 運命の回転木馬
(the carrousel of destiny is going around and around)
物語は幾つかの地平を廻り続ける……
(the story continues around several horizon……)

「あんな売女の… ブロンディス(*)に連なる血こそが大事よ・・・
レオンティウス…貴様さえ生まれてこなければ…!
フフフ、妾腹(めかけばら)と蔑むなら蔑むがいい…
世界の…王になるのはこの私だ! フハハハハ――!」 

手を伸ばし掴んだ筈の宝石は 掌から零れ落ちるものばかり
奪い合い 憎しみ合い 血を流し続けるのか 戦に明け暮れる世界よ
我々は今 何と戦うべきで 何を守るべきか
嗚呼...星空(そら)よ 人間(ひと)は何を畏れるべきで 何を愛すべきなのか?
滅びへ向かう光よ 全ての死すべき者達よ
嗚於...同胞(とも)よ 人間は何を育むべきで 何を遺すべきなのか?
いずれ歴史は語るだろう【死せる者達の物語】を・・・・・・
6.雷神域の英雄
雷を制する者
世界を統べる王と成る

【アルカディア第一王子:Λεωντιυς】
(Leontius, the first prince of Arcadia.)

野を赤く染めながら 黄昏は 世界を誘い
刃を緋く染めながら 我々は 生命を誘う
夕闇へ 冥闇へ

生ける者となって必要なものは
死せる者にとって不要なものばかり
何が欲しいのだ 屍と成ってまで
握りしめた手に 何も掴めぬまま
夕闇へ 冥闇へ

「殿下!」
「何事だ?カストル」
「はっ!殿下の雷槍と我が軍の武勇に恐れをなしたのか、
 神域を侵していたラコニア軍は、撤退し始めたようです」
「うむ、御苦労」

東方(アナトリア )では 異民族(バルバロイ)の浸攻 苛烈で
風の都(イーリオン)は今 難戦不落の城壁を 築いているという

同胞(ヘレーネス )同士が 争う傍らで 時代は確かに疾り始めている
信託を疑えば 立てる大地が揺らぐ 解釈の自由が今 諸王は悩むのだ

Leontius!!

「青き銅よりも強よかな 鉄を鎧う獣が
風の楯をも喰い破り 流れる星を背に 運命(かみ)に牙を剥く」

太陽ヘリオス(Helios) 闇エレボス(Erebos) 蝕まれし日
生まれ堕ちる者 破滅を紡ぐ

「レオンティウス...ご覧なさい。雷神の血を分けた、貴方の兄弟ですよ」
「おめでとうございます、殿下」
「殿下、立派な兄君にお成りなさいませ」
「兄上! 陛下が件の神託の件で御呼びです」
「嗚呼…ミラよ…なんという仕打ちを…」
「イサドラ様、ご案じなさいますな。ここは私めにお任せください」
5.奴隷市場

・・・ほら ガタゴト 荷馬車が揺れりゃ
・・・ほら ガクブル 老婆も《吃驚し怖れ慄く》
帰りたいのに 言えない 帰りたくとも 家無い

・・・ほら ビシバシ 馬鞭が撓なりゃ
・・・そら ガクブル 老爺も《挙動不審になる》
帰りたいのに 言えない 帰りたくとも 家無い

回る回る 歯車は廻る 運命(ミラ)は彼等を何処へ運ぶ
背中合わせの温もりだけが 双りに灯る唯一の希望(エルピーザ)・・・・・・

「ほら急げ!この無駄飯食い共が!」
「ほれほれ!止まってるんじゃねえ!」 

重い足取りで 何処へ 何処へ 彼等は 何処へ向かって行くのかしら(カプ カプ ピイェヌン カプ)?
念いは届かず 何故 何故 彼等は 何故に行かなければならないのかしら(ギァティ ギァティ プレピ ナ パテ)?
疲れた身体で 何処へ 何処へ 彼等は 何処へ向かって行くのかしら(カプ カプ ピイェヌン カプ)?
運命だからと 何故 何故 彼等は 何故に行かなければならないのかしら(ギァティ ギァティ プレピ ナ パテ)?

平等なんて嘘なの? 幻想なの?
命に値段をつけられる墓所
命に値段をつけられる場所
其れが奴隷市場 奴隷市場 奴隷市場・・・・・・

「ほれ、急げ!」
「おい!」
「ほれほれ!」
「うっ…ミーシャ…」
「うん…」
「うわっ」
「モタモタするんじゃない!」
「チッ」
「ミーシャ…」
「エレフ…」

離れ離れ 繋いだ手と手 遥か遥か 引き裂かれて

「ミーシャー!!」
「エレーフ!!」

巡る巡る 季節は廻る 運命(ミラ)は双りを何処へ運び
今は見えざる歴史の涯(はて)に 舞い降りるのは誰の光・・・・・・
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